登山用レインウェアの選び方

  • 投稿日:2011年3月21日
  • 更新日:2012年6月 2日
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登山用のレインウェア(雨具・レインスーツ)の特徴

登山用のレインウェアは耐水性、撥水性、透湿性、機能性、強度、軽量性が求められます。

それぞれを簡単に説明すると、

 

  • 耐水性 ⇒ 表地から水圧をかけたときに裏側に水が染み出すまで、どの程度耐えられるかという性能
  • 撥水性 ⇒ 水が表地の表面をコロコロと転がり、水をはじく性能
  • 透湿性 ⇒ 水蒸気が生地を透過する性能
  • 機能性 ⇒ 実際に使ったときにの使いやすさ、快適性能
  • 強度 ⇒ 生地の引き裂き強度
  • 軽量性 ⇒ 重量のこと。軽ければ、それだけ持ち運ぶときの負担が減る

 

となります。

 

これをもっと具体的に登山に当てはめると

  • 耐水性 ⇒ これが低いと、雨が降ったとき濡れた場所に座ったときに水がウェア内に染みやすくなる。濡れた場所に膝をついたり、肘をついたりしたときにレインウェアの生地に局所的に水圧がかかり、耐水圧が低いと中に水が染みてくる。縦走テント泊などでザックが重い場合は、ショルダーベルトが乗った肩の部分に水が染みることもある。体重75kgの人が座り込むと約0.2kg/cm2の圧力がお尻の部分にかかり、膝をついている時は、約1.1kg/cm2になると言われています。  0.2kg/cm2の圧力を耐水圧に換算すると 2,000mm、1.1kg/cm2の圧力をを耐水圧に換算すると11,000mm になります。(因みにゴアテックスの低水圧は初期値で45,000mmと非常に高い耐水圧があり高性能です) 
  • 撥水性 ⇒ 撥水性が低下すると生地の表地(ナイロン等)が濡れてしまい水の膜を作り、防水透湿素材の透湿性を阻害し蒸れやすくなる
  • 透湿性 ⇒ 登山は汗をかく。この透湿性が低いと自分の出す汗でウェア内にこもってべちゃべちゃになり汗冷えして状況によっては危険になる。ただし、肌着が速乾性のものでないと透湿性の性能は発揮されにくい。(綿はダメ)
  • 機能性 ⇒ 機能性が高いものはジッパーが止水ジッパーになっていたり、フードの紐がしめやすかったり、ピットジップが付いていたりして快適に登山が楽しめる(実際に使ったときにわずらわしくない)作りになっている。
  • 強度 ⇒ 生地の強度。これは表地のナイロンやポリエステルの強度でほぼ決まる。強度が強いと、使用による磨耗に強く、登山中に転倒したときでも生地が裂けにくい。傾向として強度が高いものは、レインウェア自体の重量が重くなる。
  • 軽量性 ⇒ 登山においてレインウェアを使う出番は多いが、使わないときにはザックの中に収納して持ち運ぶことになる。レインウェアが軽いと背負う荷物がそれだけ軽くなる。それだけでなく、軽いと着心地も非常に軽く登山中の動きが楽になる。生地の強度とは、トレードオフの関係にある。

 

登山用のレインウェアというのは、こういったそれぞれの性能が絶妙に組み合わされています。

 

登山用のレインウェア と価格との関係性

メーカーにより、値段設定がかなり違うのでなんともいえませんが、 登山で使えるレインウェアとして販売されているレインウェアは上下あわせると1万円以上はします

アウトドアショップで扱わないような、極端に安いレインウェア(3000円とか)は性能が極端に低く登山用としては不適なので、気をつけてください。(キャンプするとか、運動を伴わない用途なら特に問題なし。)

 値段がお手ごろ(上下で1万円程度のもの)は、それぞれの性能がそこそこですが、本格的な登山でも使えるものが多いです。

逆に、ゴアテックスを使用した上下で2~4万程度と高価なものは、非常に高い次元で作られていて最先端の技術が詰め込まれていますので、より良いものを求める方にはおすすめです。

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