防水透湿性

  • 投稿日:2011年10月25日
  • 更新日:2011年11月 7日
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多くの人が高い関心をもつのは、このレインウェアで使用される防水透湿素材の透湿性能ではないでしょうか?

たしかに、レインウェアを語る上で防水透湿性は重要な要素であると思います。

 

ここで質問。

「あなたの肌にサランラップを巻いて長時間放置したらどうなるでしょう?」

 

サランラップは防水ですが、透湿性はありません。

長時間放置した結果、蒸れて皮膚がふやけます。

これはつまり、皮膚は常に呼吸と共に水分を吐き出しているためです。

 

防水透湿性とは?

そもそも防水透湿性とは、いったい何なのでしょうか?

簡単に書くと、「水は通さないが、水蒸気は通す性能」です。

人間は体温を調節するために皮膚から水分を出します。

暑い夏に大量の汗がでるのは、皮膚から水分を放出し、気化させて体を冷却させるためです。

moisturepermeability.bmp

レインウェアは、当然水を進入させてはいけませんので、生地にはある程度の耐水圧があります。

そして、人間は運動量や気温に応じて常に皮膚から水蒸気を出しているため、その水蒸気を外部に放出する必要があります。

代表的な防水透湿素材であるゴアテックスの動画を見てみると良くわかります↓↓↓

防水透湿性はレインウェアを着て快適に活動するために、必須の性能です。

 

レインウェアの生地に防水性があるが透湿性がまったく無い素材が使われている場合、雨の中で長時間着用していると自分の汗がレインウェア内でこもるため非常に蒸れますし、たとえ雨が降っていなくても徐々に蒸れがひどくなってきます。

その典型的なものがコンビニなどで販売されているビニールカッパ・レインコートです。

vinylraincoat.jpg

 

(このようなビニールカッパは、短時間の運動の伴わない状況で使用するものです。)

 

今販売されているレインウェアには、だいたい防水透湿性があるものが多いです。

レインウェアを着用して長時間の運動や作業をされる方は、ゴアテックスのような高性能なものや、同等の性能を持った防水透湿素材を使用したものを選ぶことを強くおすすめします。

 

防水透湿性を発揮するために

ゴアテックスのような最高峰の性能を持ったレインウェアを着ていても、着ている衣類によっては性能が生かされないこともあります。

例えば、綿などの汗を保水する素材を着ていると、防水透湿素材の性能が発揮されにくくなります。

 

自宅で洗濯して衣類を干すときに、ポリエステルなどの速乾系の衣類はすぐに乾きますが、綿を使用した衣類はなかなか乾きません。

それは、綿は保水する力が強いためです。

 

登山や自転車などの多量の発汗を伴う状況で、綿のTシャツを着て、ゴアテックスのような高い透湿性のウェアを着ていても、汗が綿に吸収されて保水してなかなか気化しないため、ゴアテックスの高い透湿性が十分に発揮されず汗冷えします。

 

ある程度の運動をしてレインウェアを着用する場合は、速乾素材の衣類を着用すると良いでしょう。

 

ゴアテックスでも蒸れる

私自身の個人的な経験から言うと、ゴアテックスでも蒸れることがあります。

具体例をあげると、雨天時の夏場の登山です。

夏場の登山は気温が高いためものすごく汗をかきます。

そして、雨が降るとそもそも湿度が高いです。

 

ゴアテックスのような防水透湿素材は、基本的に水蒸気圧の差で内部から外部に蒸れを放出します。

例えば、レインウェア内が35℃、水蒸気圧50hpaで、外が気温30℃ 水蒸気圧10hpaだと、結露することなく水蒸気が勢いよく外に放出されるが、

気温高く雨で外の湿度が高い場合は、レインウェア内と外で水蒸気圧の差が小さいため、それほど蒸れは外にでない。

Sativaporpressurecurve.png

このページを見るとイメージが湧くと思います

結局、高温で大量にかいた汗は行き場を失い衣類を汗で濡らしていきます。

 

例え透湿性の高いレインウェアでも、上記のような原理の上になりたっているため、状況によっては蒸れることを知っておいた方が良いかもしれません。

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